要介護者向けの玄関踏み台を自作 コスパ最高200円でできました
親父については、以前の投稿記事で書いたとおり、両足にしびれがあって要介護認定を受けています。
https://asretirelife.info/blog/36先日、その対策として玄関に自作の踏み台を設置したのですが、思いのほか良く、なおかつ安価でできたので紹介せていただきます。
ことの経緯
「あがりかまち」って、何だかわかりますか？
玄関で靴を脱いで家の中に入るとき段差を上がりますよね？ あの段差のことを「あがりかまち」というんです。（参考資料はこちら）
うちのあがりかまちの高さは約30cmほど。うちは親父の希望が多く取り入れられた和風建築の家なので、それなりの高さがあるんです。
これまでは脇にある下駄箱がちょうどいい高さなこともあって、その上に手をついて「どっこいしょ」って言いながら上がっていたのですが、ここ最近はこの30cmをあがるのがしんどくなってきたようで「この段差がツラいんだよね」と言い出しました。
今年に入ってから寒い日が続いたので、散歩に出たりする日が少なくなって、運動量が減ってしまっていたのも１つの要因かもしれません。
必要なのは踏み台
こんな状況をケアマネジャーさんに伝えたところ、「玄関用の手すり」ってのがありますよ、と介護用品レンタルをすすめられました。
例えばこんな感じの手すりですね。（参考：あがりかまち用片手すり）
レンタル用品のカタログを見せていただいたのですが、それを見た親父は不満そうで、
親父「ちょっとした踏み台があれば十分なんだよ。こんなゴッツいのはいらん」
あらら…。
親父の希望に沿うようなものを探してみたのですが、「踏み台のみ」はレンタル用品としてラインナップされていないようでした。
結局、本人が乗り気じゃないこともあって、レンタル案は却下となりました。
とはいえ、何かしらの対応はしないといけません。
いざ、ホームセンターで物色
必要なのが「シンプルな踏み台」とわかったので、近くのホームセンターまで親父と２人で探しに行きました。
僕が１人で行ってきてもよかったのですが、「使う当人が気に入るものを選んだ方がいい」ですし、「店の中を歩き回ることが運動になる」ので、親父を連れまわすことにしました。
踏み台の条件としては、
・高さ10～15cmほど
・幅30～60cmほど
・安定感がある
段差が半分程度になるような高さが欲しいですし、親父はもともと柔道をやっていたので85歳にして体重80キロ弱とガタイがいい方なので、踏み台がひっくり返ってしまうことがないよう、程よい幅と安定感が必要です。
まず目にとまったのが木製の踏み台でした。
高さが12cmで価格が約\2,000円ほど。見た目はシンプルで良さそうなのですが、片手で持てるほど軽い…。
あちこち移動して使うことが想定されているのでしょうが、軽いと安定感がないので、今回の用途には不向きなので見送ることに…。
ほかにもいくつか物色するも、軽いものが多くて、どれも決め手に欠けます。
諦めかけたころ、やっといいものを見つけました。それは……
コンクリートブロック（厚さ10cm） １個\100
ブロック塀に使われているあれです。
あとで調べてみたら、ブロックの大きさは規格で決まっているようです。（参考：コンクリートブロックの規格）
１つの大きさが、19cm×39cm×10cm。２つ並べると、38cm×39cm×10cmになります。
高さと幅はOK。重量もあるので安定感も問題なし。条件は見事クリアですし、何より２個で\200と超安価。コストパフォーマンスも最強です。
「安いし、とりあえずコレで手を打とう」という結論にいたりました。
玄関に配置してみる
ブロックを２つ購入して、玄関に置いてみました。
２つのうち１つがガタついたのですが、先日AmazonさんでCDを買ったときの封筒が近くにあったので下に敷いてみたら、そのガタつきもなくなりました。
見た目の違和感もなし。安定感、高さ、幅も申し分なし。
バッチリです。文句なしです。
まとめ
段差を少なくするための踏み台として、コンクリートブロックを使った踏み台を紹介させていただきました。
規格を見ると厚さ15cmのものもあるようで、うちの玄関にはその方がよかったのですが、行ったホームセンターには厚さ10cmのものしかなかったのでコレを選びました。
この踏み台で、１段30cmだった段差を10cmと20cmの２段にすることができたのですが、今後、20cmの段差もツラくなった場合は、ブロックの個数を増やして重ねて置けば、10cm×３段に変更することも可能なんじゃないでしょうか。こう考えると拡張性のあるものとなったので、結果的には厚さ10cmでよかったのかもしれません。
費用がとても安価ですし、何より安定感がバツグンですので、絶対オススメです！
同じような状況の方がどれだけいらっしゃるかわかりませんが、気になった方にはぜひ試していただきたいです。