親父の最期を看取りました

親父について

タイトルからわかるとおり、ちょっと暗い内容になってしまいます。ゴメンナサイ。
同居している親父ですが、先日、入院中の病院にて最期を迎えました。
初七日を過ぎて少し落ち着いてきたので、この1週間について書いていくことにします。

最期の1日

2月に体調変化があって、緩和ケア病棟に入院してもらったのが3月のこと。

親父が入院している病院は面会に制限があって、1日2人までで時間は30分以内。
このご時世ですから制限があるのは仕方がないことですが、30分は短い…。なので、入院中は毎日面会に行っていました。
そんなある日、病院に行くと看護婦さんから「つい先ほどから、お父様が意識のない状態となりまして…」と伝えられます。病室に行き声をかけるも反応なし。面会の30分間では意識が戻らず、主治医の先生からは「このまま意識が戻らないと食事も取れないです。だとすると体力も落ちてしまいますから、いよいよ…、というのは覚悟しておいてください」と…。次の日までに意識が戻るかどうかだな…と考えつつ、祈るような気持ちでその日は帰路につきました。

翌日、お昼前に病院から電話がかかってきました。「お父様の呼吸が弱くなってるから病院に来て欲しい」と。その日は夕方に面会に行く予定で、それではダメかと聞くと「なるべく早く…」との返事。(別途費用がかかるので)個室に移動してもいいかどうか?の確認もあって、こりゃマズそうだと察知。兄姉に電話するもいずれもつながらないので、LINEにメッセージを投げて、すぐに病院へ向かいます。
12時30分ごろ、病院に着くといちばん奥の病室へととおされます。親父は4人部屋から個室に移されてました。
まだ呼吸してる…。ちょっと安心。
 看護婦さん「息子さん来たよ~」
と親父の耳元で声をかけるけれど特に反応してる感じはなく。
 看護婦さん「聞こえてるはずだから、声かけてあげてくださいね」
僕も「来たよ~」なんて声をかけつつ、看護婦さんから近況の説明を受けます。
しばらくして看護婦さんが席を外して、病室は僕と親父の2人に。
LINEに兄と姉から、ともに「14時ごろには行く」との返信がきたのを確認したので、
 あき「僕だけだと不安だから、兄姉どっちか来るまではガンバって~」

少しして、親父の呼吸が弱くなります。呼吸してるのかどうかもわからないくらい…。看護婦さんからは「苦しいと眉間にシワがよるのでわかりますよ」って教えてもらっていたけど、シワはよってはいないので苦しいわけではなさそう。
 あき「息してくれ~。もう少しガンバって~」
手を握って、声をかけ続けます。でも特に反応はない…。これが12時50分ごろ

しばらくすると、握った手の体温がなんとなく下がっているような感じが…。
脈を探ってみる…。わからない…。
呼吸しているかどうかわからない、のは、実は止まってるのかも…?
しかも、脈もわからない…。
体温が下がってきた気がする…。
これは……!

少し気を落ち着かせてから、ナースコールのボタンを押します。これが13時10分ごろ
 看護婦さんが来て、僕から状況を伝えます
 看護婦さんが確認して、「呼吸、脈、ともに止まっています」と伝えられました
主治医の先生が外来中だったため、最終診察は13時45分に。ここで死亡診断となりました。

この緩和ケア病棟に入院する際に「蘇生処置はしない」「心電図モニターはつけない」というのに同意していました。なので、心臓マッサージやらの処置は特になく、体を傷つけかねないような処置はなされなかったのは良かったかな、と。だけど、心電図モニターがないと、モニターが「ピッ、ピッ、ピーーー」みたいな、良くドラマとかで見るようなシーンはなくて、いつ心肺停止したのか、いつ最期だったのか、が良くわかりませんでした。振り返ってみると、12時50分ごろに呼吸してるのかもわからない感じになった時。あの時だったのかな、と。だとしたら20分くらいは放置していたことに…。親父ゴメンよぉ~。(後悔)
その後、兄と姉は14時ごろに来院。最期を看取ったのは僕1人だけで、2人は間に合わずでした。

親父を看取ったあとは…

14時すぎ。親父の病室にきょうだい3人が集まりました。
僕は事前に兄と話をしていて、「僕は親父の面倒を見ることに専念するから、看取ったあとの僕は疲れ果てているはず。だから、それ以後の葬儀手配やら手続き全般は兄に任せるよ」と。なので、ここから先は兄が主導して事をすすめていくことに。
そして、ここからは様々な手続きやイベントが目白押しとなります。
直近1週間でやったこととしては、

 主治医から死亡診断書を受け取る
 葬儀社を手配して、親父を安置所に搬送
 死亡診断書を役所に提出
 遺影を決める
 お寺さん(菩提寺)に連絡、手配
 葬儀の手配(プランを決め、内容を葬儀社と協議)
 葬儀参列者への連絡(基本は近々の親戚)
 葬儀の実施(通夜・告別式・初七日・火葬を1日で実施)

大まかな内容としては、大体こんな感じでしょうか?

今、ウチの仏壇の脇に親父の遺骨と仮位牌があって、それを見ながらこれを書いています。先に書いたように、これら手続きの手配は兄が主導で進めました。そして大きなトラブルも特になく葬儀を終えることができました

以降、必要な手続きが目白押しです

先日、葬儀社の担当者がウチに来てくれて、そこで費用の精算をしたあとに今後必要となってくる主な手続きについて説明してくれました。
区が発行しているガイドブックがあって、それをベースに説明していただいたのですが、ウチで必要そうなものをザッと挙げてみると…

葬儀
 ・四十九日法要
 ・納骨
必要な手続き
 ・世帯主変更
 ・名義変更 電気・ガス・水道・NHK・電話
 ・身分証返却 後期高齢者医療保険介護保険、印鑑登録証
 ・葬儀費用の支給申請
 ・年金停止の手続
 ・生命保険の請求
 ・親父の確定申告(今年の分)
相続関連
 ・預貯金口座の凍結
 ・遺産分割協議
 ・分割遺産の名義変更 不動産
 ・相続税申告・納付
その他
 ・本位牌の手配
 ・香典返し

うわぁ、たくさんあるなぁ…。
親父は携帯電話・クレジットカード・運転免許証・パスポートなどは所持していなかったのでその手続きは不要となりますが、要は名義変更や身分証返却は当人が所持しているものが多ければ多いほど、その分だけ必要作業が増えることとなるわけです。
葬儀などイベント事は兄に任せるとしても、名義変更するものは基本的には親父と同居していた僕の名義に変更することになり、必然的に僕が手続きする必要があります。大変だ、こりゃ。

この中には簡単な手続きもあれば面倒な手続きもありそうです。これまでも親父の介護関連をネタにしてきた当ブログですので、できればこれら手続きの経験を記事にしていければなぁ、と考えています。
必要な手続きを問題なくこなす…。これも親父のいい供養だと信じてガンバります!