パルスオキシメーターを買いました

親父について

物欲のほとんどない親父が、めずらしく物を欲しがったので、パルスオキシメーター購入してみることにしました。

パルスオキシメーターを買おう

先日、ウチに在宅酸素の機器がやってきたわけですが、

当の親父は、やっぱり効果の実感がわかないみたいです。
そうすると、数値的な実感を求めたくなったようで、
 親父「医者に行ったときに指先で酸素濃度測るヤツあるだろ? アレ欲しいな」
と。
定期的に測って、低くなっていれば吸う、という状況判断もできるし、吸うことで数値が上昇していけば、効果が出ていると実感できるわけです。また、第三者の僕も効果の有無が判断できるし、導入を否定する要素は何ひとつありません。

ああいった医療機器を、そもそも購入できるのか? 相場は? などなどわからないことがたくさんだったので、まずは調べてみることに。
あの機器、パルスオキシメーターっていうんですね。
で、Amazonさん等々に載っているので一般人でも購入できそうです。相場は、おおむね5千円から1万円弱。2万円前後の高価なものもある、といったところでしょうか? 日本製をうたっている商品だと値段が張る傾向にあるようでした。
まぁそのくらいの価格であれば、費用対効果も問題なさそうなので、「じゃぁ買ってみますか」ということになりました。

機種選定は何で判断すればいいの?

購入は決めたので、次は機種選定。ですが、何で判断すればいいんでしょう?
安い方がいいけれど、それで測定値がポンコツだったら意味がないわけで…。医療機器認証、JIS規格、ISO規格、などいくつかの認証規格に関する記載も目につきましたが…。

 判断の基準がわかんねー(悩)

親父が通っているリハビリの医学療法士の方に聞いてみた(親父に聞いてもらった)んですが、帰ってきた回答は、

 「5千円くらいのもので大丈夫ですよ」

………。どのメーカーでも性能誤差はない、ってことなのかな?
このほか、親父の意見も参考にするなどして、

 ・価格は5千円前後(高価じゃなくていい
 ・結果表示が大きい(親父でもわかりやすい
 ・医療機器認証を受けている

といった条件で機種選定して、結果、ドリテック社の OX-200 というのに決めました。色はピンクとブルーがあったのでブルーに。

実機がきたので動作確認

注文して数日後に到着。そして開封の儀。
内容は、 本体、電池、ストラップ、説明書、医療機器添付文書、の5つ。

開封時の画像

紙2枚はホームページに行ってみたらPDFが公開されてました。
とりあえず、自分で測ってみて正しそうな値が出たのを確認できたので、初期動作確認はOKです。
(使い方は、電源を入れて、指をはさむだけ。数秒待つと数値が出る)

計測時の画像

上段が脈拍数、下段が血中酸素濃度。表示は、本人ではなく相手から見ると正しく見えるように表示されます。(画像の指の方向を参考に…)

あとで、親父も測ってみました。
酸素を吸ってない場合だと、92%とか90%代の前半。いつもどおりの値です。(普通の人より低い)
そして、酸素を吸ってみると、98%とかそのあたり(普通の人くらい)まで上昇。動作が問題ないことと同時に、在宅酸素機器の効果も確認できました

うまく測れない場合がアリ? その場合の対処は?

さて、購入から数日後、親父が「壊れた。ちゃんと測れねぇ」と言い出しました。聞くと、脈拍数が40とか、異常に低い数値が出る、と。
僕が測ってみると、ちゃんとした数値が…。

 何で昭和1ケタって、何でも機械のせいにするんですかねぇ?

数日で壊れるわけないじゃん……、とかいうと怒り始めちゃうので、まずは冷静に原因を切り分けます。僕が測って正しい数値ということは機器は壊れてないはずです。なので、親父の体調か、親父の使い方の問題、ということになります。
指が冷たいんじゃないの?(冷えてると正しく計測できない、と説明書にも書いてある)と聞いてみたり、使い方を確認してみたりしたけど、疑わしいところは「指が冷えてた」くらいでよくわからず…。
体調面についてはしばらくの期間を運用して傾向を探らないといけないので、すぐにはわからない…。なので、使い方が悪かった可能性が高いと仮定して、いろいろ実験してみることにしました。

指を90度回転180度回転(表裏逆)、指を曲げて入れる半分ぐらいしか入れない、などなど。そうすると、指を奥まで入れてない場合に、たまに脈拍数が少なく出ることがありました。(でも、ほとんどの場合は正しく測れます…)

この結果から、
計測位置に対して、脈拍がとれるか取れないかギリギリの位置に指があると、脈が半分くらいしか取れない場合があるのはないか? で、さらに、指が冷えているとその位置取りがよりシビアになるのではないか? …と予想しました。

ということで、それを踏まえて親父に話しました。

 ・指が冷えている時はうまく測れないよ (これは親父も承知している)
 ・親父の指の現状として、うまく測れる場所とうまく測れない場所があって、機器に対してこっちが合わせてあげないとうまく測れないんじゃないかと思うよ
 ・場合によっては指を替えてみる、とかもいいんじゃない?

ざっくりとこんな内容です。これでなんとか「うまく測れるやり方を探ってみる」という方向で納得してもらいました…。
当然のことながら上記内容は、機嫌が良いときに話した、ことは言うまでもありません。昭和1ケタ生まれの頑固親父を説得するのは大変です…。

この機器はごく普通の一般家庭には必要ですか?

こんな感じでパルスオキシメーターを導入しました。最初はいろいろありましたが、親父はというと、少し不満を漏らしつつも使い続けてくれています。
一般的には、酸素濃度は96%以上であれば異常なしと言われているようですが、親父の場合は、通常は90~94くらい。運動すると90を切るくらいになってしまう。在宅酸素の機器で酸素を吸うと、97~98の一般的にいう正常値になる。というのが現状です。
たまに僕も使わせてもらって酸素濃度をチェックしていますが、今のところ低い値は出ていません。だいたい96~98くらいかな?

今のご時世、パルスオキシメーターが大人気のようですが、親父のように呼吸器疾患がある人が使うのが最優先な商品です。お医者さんに診てもらう際に測ってもらえますから、普通の人が個人で所有する必要はまったくないと考えます。ただ、疾患がある人にとっては日常管理や病状判断にとても有効な機器ですので、正しく測るためのコツとしてこの記事が少しでも参考になればいいな、と考えています。