Google AdSense「無効なトラフィック」で広告制限されたので対応しました
アドセンスに参加しつつ細々と運営している当ブログですが、実は2019年8月からアドセンスの自動広告が配信されない状態が続いていました。(アドセンスのレポートを確認すると、表示回数がゼロ…)
原因がわからなくて、「しばらくしたら復活したよ~」なんて情報もあったので放置して様子を見ていたのですが、11月になってGoogleから「広告配信を制限しました」のメールが来てしまいました。
この記事に行き着いた方は、そんなメールが届いた方ではないでしょうか?
ということで、僕がこの配信制限に対して実際にやったことをまとめてみましたので、参考にしていただけるとうれしいです。
アドセンスからメールが届くまで
昨年(2020年)の8月以降、当ブログのアドセンスの広告が表示されない(表示する枠は表示されても、内容は真っ白)という状況が続いていました。
アドセンスのページのレポートを確認すると、ページビューの数値はあれど表示回数の数値はほぼゼロ。(9月~10月にいたってはゼロでした)
「アドセンス 表示回数 ゼロ」で調べてみても、「アクセス数が少ないから」とか「しばらく放置したら復活した」とか、そんな情報にしか行き当たりません。なので、マイペースで記事をあげつつ、この件に関しては放置な状態としていました。
そんな状態だった11月の中ごろ、何か設定いじってみようと思い立って、アドセンスの自動広告の設定を全部オン、広告数も100%(それまで70%)にいじってみました。そうしたら表示回数がカウントされ出したので、ちょっと安心したのですが、すぐにまた表示回数がゼロに……。
これもダメだったので、ひとまず設定は元に戻しました。
こんな感じで対応策がない状態の、昨年(2020年)11月でした。
Google AdSenseからのメール受信「お客様のAdSenseアカウントでの広告配信を制限しました」
またしばらく放置かな…、なんて考えていた矢先、11月25にメールが届きました。
広告配信を制限する、というお知らせです。
そして、AdSenseのページも確認すると「詳しくはポリシーセンターをご確認ください」と出たので確認してみます。
原因は「無効なトラフィックの問題」での広告配信の制限です。
届いたメールの文面を見ると、広告クリックに関する禁止事項について書かれているので、「無効なトラフィック」とは「不正な広告クリック」のことだとわかります。
また、ポリシーセンターの文面から、「無効なトラフィックを防止する方法」のリンクをたどって読み進めていくと、「Google アナリティクスを使用して、サイトを訪問したユーザーの詳細情報を取得し、ユーザーが疑わしい行為をしていないかを監視します」「疑わしい操作が見られた場合は、Google にお知らせください」などと書かれていて、お知らせくださいのリンクからは「無効なクリックの連絡フォーム」に行き着きました。
要するに、
変な広告クリックがあったので配信制限したよ
不正なクリックの情報はアナリティクスから見つけてね
見つけた情報はGoogleに報告してね
報告してくれれば、制限は解除しますよ~
ということでした。
(もうちょっと、わかりやすく書いてほしい…)
Google AdSense「無効なトラフィックの問題」を解決する方法
さて「解消ためには Google に報告が必要」って言われても、何をどうすれば…?
ということでいろいろ調べてみました。いくつものサイト情報を参考にさせていただきました。ありがとうございます。
で、実際に僕がやったことは、というと…
Google Analytics で不正なクリックの詳細を突き止める
そのクリックのレポートをキャプチャしてGoogleドライブに保存&共有化
Google AdSense へ連絡フォームからレポート内容を送信
制限解除されるまで待つ(ポリシーセンターの表示が消えるのを待つ)
こんな内容で対応していきました。
Google Analyticsで不正なクリックの詳細を突き止める
まずは該当する不正クリックの詳細を確認します。
使うのは Google Analytics。
事前に Analytics と AdSense は連携しておくことが必要です。
(連携については、AdSenseのヘルプに方法が載ってました)
アナリティクスのページに行って、該当データを見つけ出します。
まずは不正クリックの日時を特定します。
絞り込んだ手順としては、
・メニューより 集客 - 全てのトラフィック - 参照元/メディア を選択
・エクスプローラのサマリーをAdsenseに変更
・エクスプローラのサマリーの下のグラフ表示項目設定をクリックされたAdSense広告に変更
・表のセカンダリディメンションを ユーザ - 地域 に変更
・グラフからクリック数の多い日を特定
・右上の表示期間を特定した日に変更
ディメンション(表に表示する際のサマリー条件)が2つまでしか設定できない(僕はこの数を増やす方法がわからなかった)ので、セカンダリディメンションを市区町村とか時刻(時と分にわかれてる)とかに変更すると、その情報もわかります。
そうやって、アクセスしてきた日時と場所を特定しました!
次に、クリックしたユーザの情報を特定します。
絞り込んだ手順としては、
・メニューより ユーザー - ユーザーエクスプローラ を選択
・右上の表示期間を特定した日に変更
・クライアントIDのリンクをクリック
表示されたクライアントが複数ある場合は、クリック後の画面に表示されるアクセス時刻と特定したアクセス時刻とが一致するか、で判断します。
こうやって、アクセスしてきたユーザーの情報を特定しました!
そのクリックのレポートをキャプチャしてGoogleドライブに保存&共有化
アナリティクスを検索して、「無効なトラフィック」と言われてしまったアクセスとユーザーを特定したら、その画面をキャプチャして(スクリーンショットをとって)保存します。
このキャプチャ画像を、Googleへの提出資料(証拠)とします。
キャプチャ画像をとるには、Windows10環境であれば、PrintScreenキーを押す、SnippingToolを使う、切り取り&スケッチを使う、が使えます。お好みのものを使うといいでしょう。(僕は昔から使い慣れているSnippingToolを使いました)
とった画像は1つのフォルダにまとめて、Googleドライブにアップロード。
そしてアップしたフォルダーに対するアクセス権限を「リンクを知っている全員が閲覧可」の状態にします。
(ここに表示されたリンクを、報告の連絡フォームに記載します)
Google AdSense へ連絡フォームからレポート内容を送信
必要な情報が揃ったところで、Googleへの報告になります。
無効なクリックの連絡フォームに記載する項目は全部で8つです。
氏名とメールアドレス は、アドセンスに登録している名前とアドレスです。
サイト運営者ID は、pubから始まるアドセンスのIDです。アドセンスのページの「アカウント情報」からわかります。
広告コードが表示されているURL は、当ブログのURLです。
トピック は、「アカウントで発生する通常とは異なる動作をレポートする」を選択です。
クリックが発生した日時 アナリティクスで特定した日時です。
無効なクリックの疑いがあることを示す該当部分 は、特定した不正クリックに関してわかったことを記載します。
例えば今回の場合はこんな感じです。
11月25日にAdSenseより広告配信を制限する旨の連絡を受けました。
8月以降のクリック数がゼロのため、7月以前の状況をAnalyticsにて確認したところ、6月17日に異常な数のクリックがあり、CTRが500%、800%、1100%の3ユーザがいることがわかりました。
不正な操作の原因と考えられるログやレポートのデータ は、GoogleドライブのリンクURLを記載しました。
全項目を記入したら「送信」して完了です。
「報告を受け付けました」的な返信は特にないので、送った内容は各自で記録しておくことをお勧めします。
制限解除されるまで待つ
報告が済んだらあとは待つだけです。
で、今回の僕の場合ですが、8月から「広告が表示されない問題」を抱えていたこともあって、8月以降のクリック数はゼロ。なので、ひとまず直近2ヶ月として6月、7月の分を調べてみたところ、2ヶ月のうちの6日、計8回ほど変なクリックがあることがわかりました。しかも、そのうち6月17日だけユーザー数が3人で、クリック数も飛び抜けて多かったので、6月17日分のみを報告したんです。
報告の送信が11月28日(日)。その後、12月2日(水)にはポリシーセンターの表示が通常に戻り安心したのですが、翌12月3日(木)に、再度メールが届いて再び制限状態に…。
はぁ? どゆこと?
なので、その日のうちに残りの5日分(5回分)の内容も報告を送信してやりました。この5日はいずれも3~5クリックと6月17日に比べたら少ないし、各日1ユーザずつだったんで、「まぁいいか」と考えていたんですが、良し悪しをこっちで勝手に判断するのはダメってことですね…。
その後、12月11日(木)にポリシーセンターの表示が戻ったのを確認。以後に再発はありませんでした。これで配信制限は解消です。やりました!!
制限への対応方法 それは「調べ」て「報告」して「待つ」
ということで、今回は Google AdSense の広告配信制限への対応方法のまとめでした。
Googleさんの公表している文面が少し分かりにくくて、最初は戸惑ってしまいましたが、要は「調べ」て「報告」する、ということです。落ち着いて対処しましょう。
今回のメール受信からの時間推移を振り返ってみると
・メール受信 (11/25)
・1回目の報告(11/28 受信から3日後)
・1回目の解消(12/02 報告から4日後)
・2回目のメール受信(12/03 解消の翌日)
・2回目の報告(12/03 受信の当日)
・2回目の解消(12/11 報告から8日後)
ということで、報告から制限解除までは1週間から10日程度と覚悟しておけばいいんじゃないかと考えます。2回目の方が報告件数が少し多いので、報告件数も影響するかもしれません。
送ったレポートはクライアントIDを含むようにしてみたのですが、これはGoogle側で個人特定できるような情報なんでしょうかね? 僕個人としては、そのID情報から個人特定してアクセス制限する、くらいGoogleさんにやって欲しい…。切に願います。
配信制限への対応は、待ちの時間が長くて不安を感じる時間が長いのが難点でした。ですが、このような経験者の実話を参考にしていただいて、それが不安を和らげることにつながってくれれば、僕としても嬉しい限りです。
さて、実はこの話には続きがありまして、配信制限は解消できたんですが、「広告が表示されない」は解消されてなかったんです…。ということで、その解決までのプロセスはまた後日に!
2021/02/05更新
自動広告が表示されるようになるまで、について更新しました。
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